too cute（可愛すぎる）

「早瀬さん、コーヒー飲みますか？」


「うん」


財布から小銭を出そうとしたら


「いいですよ。俺、出しますから。早瀬さんには奢ってもらってばっかだし」


「じゃぁ、お言葉に甘えようかな」


時間は4時前。
決まった休みはないが3時を過ぎたらボチボチと課のみんなも小休憩を入れリラックスしている。
一段落したし私も休憩しようかな。


固まった肩をグリグリとまわしてコリを取る。


「どうぞ」


「ありがとう。コーヒーの薫りって好きだな」


目を閉じて薫りを堪能する。


「早瀬さん、髪切ったの…まさか失恋ですか？」


「えっ？」


「な‥訳ないですよね」


オドケタ感じの吉田君。


「うん。なんとなくね、切りたかったから」


「ですよね。俺、変に考えちゃって…すいません」


「ううん」


そっか、そっか。と
一人つぶやいてパソコンに向かい前を向いた。


変な吉田君。


「吉田君、ありがとうね。ごちそうさま」


もう一度お礼を言って私も前を向いた。