too cute(可愛すぎる)
「美紗。…結婚しないか?」


「えっ」


夜景を見てた私に唐突に言ってきた。


結婚って言ったよね?
本宮の口から初めて結婚って言葉を聞く。




「俺と結婚しないか?」


今度は私の顔を見てゆっくりと言ってきた。


「………突然…だね」


「今すぐ返事くれとは言わない。…だけど俺は美紗との結婚を考えてるって事はわかっててほしい」


ストレートな本宮の言葉は嬉しい。
だけど…付き合ってまだ四ヶ月。
好きだけど…まだまだ本宮の事知らない事がある。


「本宮が結婚考えてるって言ってくれた事は嬉しい。…けどまだまだ本宮と恋愛したいなって思う。…結婚を前提にしたお付き合いがしたいって事で今日の返事はいいかな?」


結婚したいって言われて嬉しく無いはずはない。本宮といつかは結婚したい。
もう少し、恋人って関係を楽しみたいな。
私の気持ちわかってくれたかな。


「それで充分。
…ごめん。なんか俺、焦り過ぎた。
美紗を幸せにしたいって思ったら結婚かなって思ってて」


「…ありがとう。今でも充分幸せだよ。
本宮がいてくれるから」


隣にいる本宮の手にソッと手を絡ませる。


「美紗。帰ろうか?」


「うん。我が家に帰ろう」


「ケーキ、買って帰らないとな」


「忘れてた」


「俺がプロポーズした事は忘れるなよ」




街の灯りの一つの中に私達もいる。
幸せの中に…確実に。










< 92 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop