青春のひだまり。
自分でも今何を言ったのか戸惑い、口に手をあて唖然としてしまう
でもそれ以上に奏が口をぱくぱくさせて驚いてる
「ちーちゃんが、男の子の話を…」
「ごめん今の忘れて」
「も、もちろん知ってるよ!わわ、わたし三村くんと同じクラスだよ!」
私の言葉が聞こえてないのか、奏が話しだす。…同じクラスだったんだ。知らなかった
「最近は女の子たちが騒いでるよ。もうすぐクラス替えでしょ?だからかな。三村くんと同じになりたいー!って」
「それにね、三村くんと一緒にいる子たちもレベルが高いんだよ。バスケが強かったり、いろいろ」
知っていた情報と知らなかった情報が頭に流れ込んでくる
「でね!バスケが上手な桐生くんはね、社交性が高くていつも明るいムードメーカーなんだよ!」
いつのまにやら三村くんの友達の話になっていた。
「男の子とうまく話せないわたしにも明るく話しかけてくれるんだ」
そう言った奏の顔はすごく大人っぽくて、きらきらしていた
顔を見てその気持ちを知らない私でもわかった
「…奏、恋してるんだ」
って