青春のひだまり。

はじめは

それからというもの、クラスが違ったから話すことはなかったけれど、度々彼女を見かけた


噂好きの友達によると、彼女の名前は森山千夏というらしく、男女共に相当人気があるらしい


そういった話にまったく興味が無かった俺は知らなかったけれど



彼女は図書委員だったらしく、昼休みはよく図書室にいた。グランド端の椅子からは図書室がよく見える。そこは俺しか知らない、特等席


気づくと彼女を目でおっていた
君はどんな本を読んで嬉しそうにしているのか、悲しそうに長いまつ毛をふせているのか、そんなことを知りたくなってしまった。ふいに見せる表情に心臓がやけにうるさい




…俺、ストーカーみたいじゃん
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