青春のひだまり。

もっと近づきたい…
あ、いや、決して変な意味でなく、ホントに



普段あまり本を読まないから、図書室には行かない。でも、行ってみうと思った。少しでも、きっかけがほしかったから


彼女がこの扉の向こうにいると思うと、扉を開く手が何故か震える。自分に暗示をかけ、覚悟を決める

ガラッ

そんな音が静かな図書室に不釣り合いなくらい響いた


…図書室って、けっこう広いな。

最近の若者は本を読まないのか、たまたまなのか、この広い空間には俺と彼女の2人だけだった。本に夢中なのか、こちらの存在には気づいていないけれど





…?!!、落ち着いてくれ、俺。いや、でも本人がこちらに気づいていないとはいえ、2人きり
となると…
そんなことを思いながら、動揺を隠すように適当に本を選び、椅子に腰掛けた


彼女はこの間横で一つに結んでいた髪をおろしていて、肩からこぼれおちるさらさらの髪が妙になまめかしく、本を読みながら思わず見入ってしまった

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