青春のひだまり。
「あのさ、この前はほんとありがと。助かった。今度何かお礼する」
借りた恩は返す。それが礼儀だと俺は思っている
すると彼女は少し慌てて言った
「いいよいいよ、そんなの。たいしたことしてないんだし…」
手を横にぱたぱたさせる仕草は、なんとも愛らしかった
「いや、俺がしたいだけだから」
…俺、成長したな。大分緊張しなくなった
2人とも大分頑固で、しばらくこのやりとりが続いた
…WINNER 俺
「律儀なんだね、三村くんは。じゃあ、今度なにか奢って?」
負けた。とでも言わんばかりの顔で首を傾げる
森山さん
俺は赤くなった頬を隠すように下を向いた