青春のひだまり。
「あ、あのさ」

赤くなった頬を隠すように話題を変える


「あの時どうして俺が三村だってわかったの?」

ずっと疑問に思っていた。俺と森山さんは話したことなんて、一度もなかったから



「だって三村くん、有名人だから」


…え?

そんな事を言われるから戸惑う

「え?」


「女の子たちがかっこいいって言ってた。それに、三村くんに話しかけたいけど、近寄りがたいな、とも」

あ、ごめんなさい。私、余計なことを…
なんて聞こえた気がした

そんなことは初耳だった
それよりも彼女の中で俺の存在がジグソーパズルの一つでもあることに感動している
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