ツンデレ皇子と秘密の恋
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「今、自己紹介始めようと思ったところや。お前らも参加な」


「「ほーい」」


……


それから私は睡魔に襲われていて、
ほとんど自己紹介聞いてなかった。


「ん~」


よく寝た~って、あ!

もうこんな時間。ほとんど寝てたの私⁉

入学式だから、早めに学校が終わる。


みかちんと一緒に帰ろっと♪

るんるん


喜んでいたのもつかの間、


「あみ~ごめんっ。
彼氏いるから今日はごめんっ」


だってさ。
あーあ、一人で帰ろーっと。


帰り道、携帯見ながら歩いてたら、


ドン‼‼


人にぶつかってしまった。


「きゃっ、ごめんなさい!」


とっさに謝ると、


「いてぇ~、あ、大丈夫やで」

んんん⁈
この声聞いたことあるな。


顔をあげてみると…


奏多⁈


「あ、え、えーっと、あはは、
奏多くん?」

噛みまくったけどまあよしとしよう。


「ん?そうやけどって、同じクラスの平野さん?」


「は?同じクラス…?」


ええええええええ‼⁇

やっぱりあれは奏多だったの⁈


「そうだよ。ぶつかってごめん前見てなくて~」

平然を装って言ったけど…。


「本当あほやな~、俺やなかったらどうするん。今頃しばかれてるで(笑)」


ん?今さりげなくあほ言われたよね?


「あほって何よ、そっちのほうがあほでしょーが!」


やっば、ムキになって言っちゃった。


「あ?俺にそんな口聞いていーんやっけ?ニヤリ」


私の大好きな人、ドSでツンデレで俺様だったこと、忘れてました…。




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