pencil



僕を生み出すために必要なもの


それを犠牲するほどの価値が

僕にはあるのか?



もっと便利なものが世界にはある。




僕にとって

生きるということは、命を削ることだ。



でも、

僕なんかよりも便利なソレは


生きるということは、何かを綴るということだ。




ソレには、命がいくつもある。



壊れない限り、永久を約束された体。

使い終われば次がある命。


ソレは僕なんかより長く、そして強く


誰かの役に立つことができる。




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