君に咲く花火
「これ、パッタイ。Riceでつくる」

不思議そうに見つめる私にメオが教えてくれた。

「へぇ、お米の麺なのね」

味は、しょう油味に似ている。
全然辛くない。

「おかしいな。タイ料理は辛いものでしょう?」

メオとソムチャイを見て尋ねた。

「ああ」

ソムチャイが納得したようにうなずく。

「タイ人、カウパットにもパッタイにもこれ入れる」

指さした方を見ると、小瓶が4つある。

よく見ると、どのテーブルにも置いてある。

「なるほど。これが辛い元か」

中には液体だったり、赤い粉状のものが入っていた。
いかにも辛そう。
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