君に咲く花火
20分ほど走ると、お寺のような場所についた。

みやげ物屋さんがいくつか並んでいるところにバイクは停車する。

「こっち」

ソムチャイが、私の手を自然に握って先へ進んだ。

すぐにその手は離されたけど、それだけでもすごくうれしかった。

角を曲がると、階段が現れる。
けっこう長い階段だなぁ、とその先に目をやると・・・。

「うわ!」
思わず大きな声をあげてしまった。

視線の向こう、階段の先にはびっくりすほど大きな大仏が座っていたのだ。

全身が金色に輝いて、こんな離れているのにその表情がしっかりと見えるくらい大きい。

「すごい・・・」

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