君に咲く花火
すうっ。

大きく息を吸い込むと、息を止める。

ウアンが不思議そうに私を見たので、片目でウインクしてみせると次の瞬間、
「イヤーーーーー!!!」
とできるかぎりの叫び声をあげた。

「ヘルプゥ! ソムチャーイ!!」

ウアンはギョッとして私の口をふさごうとしてズボンにひっかかり前傾姿勢で私にかぶさってくる。

おっさん、ナイス!

「キャァァァァア!」

バタバタと足音がしてソムチャイが駆けてくると、私たちを見て唖然とした表情を作った
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