君に咲く花火
「ソムチャイ!」

そう叫んで、飛び起きた私はほほを伝うものに気づいた。

一瞬、涙かと思った。

・・・いや、違う。

汗が額から流れ落ちていただけ・・・。

はぁはぁ、と息が苦しい。

でも、夢でよかった・・・。

安堵の大きな息を吐き出すと、もう一度横になった。

・・・あれ?

こんな布団って硬かったっけ…?

それに、この天井・・・。


知らない・・・。
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