君に咲く花火
・・・意識の混沌の波がおだやかになる。

目をゆっくり開く。

そこは、真っ白な世界。
違った。
真っ白な天井。

「・・・」

顔を上げて周りを確認すると、
「美″羽″ぅぅぅう」
鼻水と涙まみれのひどい顔。

「あ、お姉ちゃん」

「ぼぅ、じんばいざぜてばっがでぃぃぃ」

なに言ってるのかわからない・・・。

「・・・ここは?」

「びょうびんんん」

だめだこりゃ。
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