君に咲く花火
3
「ソムチャイ?」
そう声をかけると、カーテン越しに、
「実羽」
とやさしい声。
その声に吸い寄せられる。
うれしくて、でも、今日は少し悲しい。
それを隠すように、私は笑顔を作ってソムチャイのベッドへ。
ソムチャイはこの間と同じように、ベッドに腰かけていた。
私を見てやさしく微笑む。
「今から、空港?」
「・・・うん」
「日本、つく。朝?」
「・・・うん」
うまく話せない。
そう声をかけると、カーテン越しに、
「実羽」
とやさしい声。
その声に吸い寄せられる。
うれしくて、でも、今日は少し悲しい。
それを隠すように、私は笑顔を作ってソムチャイのベッドへ。
ソムチャイはこの間と同じように、ベッドに腰かけていた。
私を見てやさしく微笑む。
「今から、空港?」
「・・・うん」
「日本、つく。朝?」
「・・・うん」
うまく話せない。