君に咲く花火
ずっと抱きしめられて、抱きしめていたい。

これが、人を好きになるってことなんだ。


ヒュー ドン!


すぐ近くで大きな音がして、

「ひゃっ」

思わず悲鳴をあげてしまう。

「な、なに?」

音のする窓側に顔を向けると、

ドン!
ドドン!

目の前に、大きな花火があがっていた。

「花火大会?」

体を離したソムチャイに尋ねると、
「ああ・・・」
と顔をそちらに向けた。
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