君に咲く花火
“緊急事態”のエアメールが来たことからゆっくりと話し出す。

お姉ちゃんの結婚宣言の話をしたときにお父さんの顔は真っ赤になり、私が拉致された話では顔を真っ青にして震えていた。


・・・ソムチャイとの話はさすがにできなかった。


話ながらもソムチャイに会いたくなる。

「これで全部」

1時間近くかけて話し終えた私は、そう言うと口をつぐんだ。

次はお父さんの説教タイム。
普段はあまりしゃべらないのに、こういう時だけやたら話が長いんだよな・・・。

チラッとお父さんを盗み見すると、
「うう・・・」
泣いてるし。
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