君に咲く花火
あ、そっか。

今日は日曜日だ。

冷蔵庫からオレンジジュースを取って、グラスに注ぐ。

「実羽」

お母さんが静かに口を開いた。

「ん?」

自分から声をかけたくせに、お母さんは言葉を発するのをためらっているよう。

「なに?」

そう言って、私はジュースを口に。

「あのね、お父さんがいいって」

「は?」

「学校休んでいいって」

お母さんがチラッとお父さんを確認した。
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