君に咲く花火
お姉ちゃんが叫ぶ声。

ソムサックの咆哮のよう泣き声。

重なる電子音。



「やだ・・・」


知らずにペンダントを握り締めていた。

これからなのに?

やっと、ソムチャイと気持ちを確かめ合えたのに?


これで・・・終わりなの?

「お願い・・・。神様、お願いします」

強く握る。

「ソムチャイを連れて行かないで・・・。連れて行かないでください!」

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