君に咲く花火
ふと気づくと、お姉ちゃんの顔が近くにあった。

ペンダントを握り締めた私の手を両手で包んでいる。


「・・・実羽。実羽っ」

お姉ちゃんが抱きしめて泣く。



心が引き裂かれそうなほど痛い。









涙が出なくても、心が悲鳴をあげている。












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