君に咲く花火
「17歳」

「へー、私のひとつ上だよ。じゃ、高校2年生だね」

ソムチャイは、なぜか首をかしげて、
「高校2年生・・・?」
と聞き返した。

「うん。学校」

「ああ、スクールね。いま行ってない」

「あ、そうなんだ」

なんだか、聞いちゃいけないこと言ったような気がして、私はフロートに視線を落とした。

きっと、なにかしら事情があるんだろう。

ソムチャイは特に気にしてない様子で、コーラを飲むと、
「日本、いつか行きたい」
と言った。
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