君に咲く花火

3

翌日もお姉ちゃんは仕事だったので、ソムチャイが海に連れて行ってくれた。

繁華街を横断するとすぐに砂浜と海が目に飛び込んできた。
ホテルから徒歩2分ってとこ。

砂は白く、太陽は今日も暑い。
左右見渡す限り、ずーっと海岸線が広がっている。

「こんなに海が近いなんて、すっごく良いトコだねサムイ島って!」

ソムチャイの前で水着になるのは恥ずかしいから、Tシャツで来ちゃったが、そんなこと言ってられないって。

すぐに部屋に引き返すと、水着を着て、その上にTシャツとハーフパンツをはいて再度海へ。

デッキチェアに荷物を置くと、ソムチャイと競うように海の中へ。

「うわ! 水がぬるい。お湯みたい」

まるで温水プールみたい。
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