君に咲く花火
「そうだよ、お母さんやお父さんには相談できないでしょう? だから、私が確かめてくるからさ」
力強くうなずいてみせた。

「でも、お父さんはどうすんのよ?」

そう、それがいちばんの問題だ。

お父さんが納得するような理由・・・。しかも、私がいなくても連絡をとるのをためらうような相手といえば・・・。

「・・・たしかさ、お母さんの妹とお父さんって仲が良くないよね?」

そう言って、私はお母さんを見て微笑んだ。


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