百か日~残された100日間の記憶~
二人とも恋愛には少し奥手と言うこともあり、なかなか帰り道での話題が弾まない。
「…たくま君、あのね」
思いきったようにアズが話しかけた。
「 どうした?」
「突然で悪いんだけど、よかったら明日これ一緒に…」
そういい、アズはおずおずとカバンから遊園地のチケットを取り出した。
「…え!!」
「ご、ごめんね…。やっぱり、予定とか入ってるよね…」
アズは残念そうな顔をした。