Dear...
「へえー。ミユちゃんも付き添いの子も可愛いじゃん」
ふーん。
結局こいつらも顔か。顔で判断するやつが一番嫌い。
今まであたしに告ってきた男はあたしの外見しか見てない。
だから今まで誰とも付き合ってない。
「でしょー。ウチもびっくりしたし」
リオさんは自慢気に話ていた。
「ねー。そんなとこで立ってないでこっち来て喋ろ?」
スゴい女慣れした口調だった。
「ゆずな行こっ」
言うや否や
ミユは小走りで4人組に近づいて行った。
「ゆずな。私あの人達苦手なタイプかも」
そんな事気付いてるよ。
あたしだって今すぐ帰りたいし。
でも
「あたしも苦手。でもミユ一人置いて行くわけにいかないし」
本当に世話のかかる子だわ。
「しょうがないよね。じゃあ二人で行こ」