Dear...
あたし達8人は廊下でそのまま話ていた。
ミユは当然の事ながらアヤカまで楽しそうに話ていた。
馴染めてないのはあたしだけ。
「へえー。アヤカちゃん元カレさんの事引きずってんだ。アヤカちゃん可愛いだから新しい恋探しなよ」
なれなれしくアヤカに近付く男が妙にムカついた。
お前がアヤカの何を知ってるのよ?
「無理だよ。あたし臆病者だから人を好きになったらまた裏切られるかも?とか心配になるもん」
「大丈夫だって俺がいるじゃん。何でも話聞いたげるし。よかったらアド交換しよ?」
なんて上手いやつ。
こいつの優しさなんて同情以外の何物でもないじゃない。
「アド交換?いいよ。私が赤外線で送ろうか?」
アヤカは自分からアドを送信していた。
そうか…
アヤカは寂しいだね。優しさが欲しいんだね。