Dear...


この河原はあまり人の通りがない。
通学路でも何でもないし車も道が狭いためかあまり通らない。


とても静か。


あなたにあたしの胸の鼓動が届きそうなぐらい。


あたしは草の上に体を倒した。


「あたしもこの場所好き。何だかスゴい落ち着くもん」


あなたはあたしの顔をチラリと横目で見た後、あたしの横で草の上に腰を下ろした。


「俺と一緒」


そう言うと
あなたも体を倒した。

二人が並んで横になってる状態が続いた。


ただ夜空を見上げながら…


いつしかあたしの胸の鼓動も落ち着き始めていた。


「ねーあなたの名前は?」


あたしは体をあなたの方に向けながら聞いた。


夜空の光に照らされたその横顔はとてもキレイで、なんだか恥ずかしくて仕方なかった。

すぐに体を戻そうとした時

「シン。君の名前は?」

シンは体をあたし方へと向けた。

その時初めてシンが笑ってる顔を見た。


とてもキレイで…
そう
この満天の星空なんかに負けないほど輝いていた。


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