失恋の味はチョコレート
広瀬くんと話せたことで
少しだけ、あたしの
気持ちも楽になった。


しかしこの後の出来事で
あたしはまた落ち込んだ。


「森野さーん☆」


くるっと振り返ると…


竹原さん。


あたしは彼女を鋭い目付きでにらむ。

「なんか用?」


「もう。そんな怖い顔しないでよー。
土日のどっちか、遊ばないって
言おうとしただけなのに」


あたし。あなたと友達ですら
ないんですけど。


「ふーん。この前とは、えらい違いね。」


こないだはあたしのこと邪魔って
睨んだくせに、今度は遊ぼう?
なんなのこいつ。

「こないだは悪かったわよ。」


「夏海。どう?」


え?夏海?


後ろから竹原さんに声を
かけたのは、あたしの
好きな人の広瀬くん。
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