FOURTEEN DAYS
彼女の秘密
「んでね~、ここが理科室っ」
放課後、私たちは学校を歩き回っていた。
「夜蛙のホルマリン漬けが、ホルマリンの中で泳いでるらしいよ。」
海藤が佐伯さんが何も知らないのをいいことに、しれっと嘘をつく。
「ありがちですよねー、そーゆうのって。基本どの学校にもあるみたい」
それなのに佐伯さんは、にっこりと微笑むと、海藤の嘘を流した。
「佐伯っ!い、今の嘘だよっ?」
樋口が必死でフォローすると、佐伯さんはまたまた余裕の笑顔。
「うん、そんな気がした」
すると海藤はばつの悪そうな顔をしてつぶやいた。
「レベル高いな~・・・」
それを見て、私と雪紀はおもいっきり笑った。