FOURTEEN DAYS


案内が終わったあと、偶然帰り道が同じだった女子3人組は一緒に帰った。

「佐伯さんってさー」

「七菜でいいよっ」

さえ・・・ 七菜が微笑む。

この微笑み、女子のわたしでもドキッとする。

男子がやられたらひとたまりもないんだろうな・・・(苦笑)


「七菜ってさ、どこから来たの?」

私が聞くと、ほんの一瞬だけ七菜の顔に影がさしたような気がした。


「小街中だよ・・・隣の」


小街中は、私たちの通う英鈴中と隣の学区。一番の最寄中だ。

すると、私たちの制服のスカーフ版―小街中の制服を着た3人の子が前方から歩いてきた。


< 11 / 240 >

この作品をシェア

pagetop