FOURTEEN DAYS
案内が終わったあと、偶然帰り道が同じだった女子3人組は一緒に帰った。
「佐伯さんってさー」
「七菜でいいよっ」
さえ・・・ 七菜が微笑む。
この微笑み、女子のわたしでもドキッとする。
男子がやられたらひとたまりもないんだろうな・・・(苦笑)
「七菜ってさ、どこから来たの?」
私が聞くと、ほんの一瞬だけ七菜の顔に影がさしたような気がした。
「小街中だよ・・・隣の」
小街中は、私たちの通う英鈴中と隣の学区。一番の最寄中だ。
すると、私たちの制服のスカーフ版―小街中の制服を着た3人の子が前方から歩いてきた。