FOURTEEN DAYS
わけもわからず樋口についていく私達。
もしかして、『好きな(以下略)引いてくれたのかな・・・?
そんな甘い期待もこめて、みんなでゴールした。
ゴールしたあと、ふと後ろを見てみると『好きな人(異性)』と大きく書かれたカードを持ってうちのクラスの有名カップルがゴールしてきた。
ってことは、樋口のカードは『好きな人(異性)』じゃないのか・・・
落胆していると、雪紀が樋口に大きな声で聞いた。
「何のカードひいたの!!?」
すると樋口は困ったように笑うと、静かにカードを見せた。
「え、えっと・・・」
そこに大きく書かれていたもの。
それは・・・
「「エビフライーー!!??」」
「わっ、悪りぃ悪りぃ!!
だ、だって神崎エビフライ好きだろ!?
だったら、本物さがすより早いかと・・・」
「馬鹿浩介」
海藤が呆れたようにつぶやくと、みんなで笑った。