FOURTEEN DAYS


体育祭では思惑通り、雪紀と海藤は晴れてカップルに。

応援団長の海藤を見て雪紀はキャーキャー叫んでた。

その隣で、私は樋口をガン見してた。


たまに目が合って、嬉しくなった。

お弁当のエビフライは美味しくて、樋口を思い出して、幸せだった。



いろんなことがギュッと凝縮された体育祭は、あっとゆうまに幕を降ろした。



「楽しかったね~」


帰り道。

雪紀・海藤・樋口・私の4人で帰る。


「それにしても浩介のエビフライには吹いたw」

「その話忘れろ!」


海藤が樋口をからかうと、樋口はムキになって反撃する。


それがほほえましくて、私と雪紀は顔を見合わせて笑った。



「雪紀、海藤とがんばってね!」

「うん♪」

「海藤!藍原のこと大事にしろよー

お前には勿体ないんじゃねーの?」

「わかってるよ!・・・エビフライ浩介」


帰り道。

それぞれ、別れを告げて、家路についた。


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