FOURTEEN DAYS
「気合で中央受かってもらうって事!
猛勉強してもらうよッ
一応、俺教えられると思うし♪」
海藤がそう言って雪紀の頭にポンっと手をのせた。
「りゅう・・・」
「俺、コイツと離れるの嫌だから」
若干潤んだ目を向けて、嬉しそうに海藤を見上げる雪紀。
「おまっ、ガキみたいな事いってんなよ!」
樋口が海藤の頭を軽くグリグリする。
でもそれは見てて安心できるような光景だった。
そんなこんなで、受験や文化祭や中間テストやら・・・
色んなものがもう目の前まで迫っていた。