FOURTEEN DAYS
いつのまに、目の前にお客さんが立っていた。
今までひとつも悲鳴なんて聞こえてこなかった。
このお客さん、かなり手強い??
しかも1人だし。
色々と戸惑ったけど、とりあえず驚かさないといけない。
そう思って、わずかにお客さんの方に足を踏み出し、なるべく怖いようにつぶやいた。
「あ~そ~ぼ・・・・・!!!?」
すると、そのお客さんがすーっとすべるように至近距離にきた。
変な汗が出てきて、1ミリも動くことが出来なかった。
な、な、な・・・!!!
まさか、まかさ、まかか・・・・
ホンモノの、幽霊!!!??
耳元に生暖かい空気が流れる。
「がんばってね・・・・・」