FOURTEEN DAYS


「なんか明日の文化祭、午後放送やんじゃん。エセラジオ。

あれで、生徒からのいろんな悩みとか相談とか受けて答えていくらしいんだけど・・・

伝言っつか、まあぶっちゃけ告白?も、アリらしいよ♪」


雪紀の不気味な笑いで勘付いた私。

あえて遠まわしに聞いてみた。



「・・・と、いいますと?」



「柚子、それで告っちゃえ♪

別に名前出さなきゃいいわけだし、でも気持ちは伝えられるわけじゃん。

やってみる価値あると思うけどな~♪

なんせ最後の文化祭だからね!」



楽しそうに笑う雪紀。



でも、文化祭の雰囲気に流されてか、別に悪くないな、って思う自分もどこかにいた。





そう、雰囲気に流されちゃったんだよ。




「いいね!やるッ」




そういってその晩、樋口へのラブレターを書いたのでした。

もちろん、鈴木さんにはわたしてある。

だから、流れる、今日、の、放送で・・・・・・







今まで、すっかり忘れてた。



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