FOURTEEN DAYS
「おっはよーっ!」
うしろからいつものように雪紀が顔を出す。
今日はいつにも増してご機嫌みたい。
「おはよ、雪紀。なんかいいことあった?」
すると雪紀は待ってましたといわんばかりに顔を輝かせた。
「それがさーっ!昨日コンビニの期間限定のいちごきゃらめる食べたの~っ!超しあわせっ!!」
雪紀は甘いものに目がない。
正しくは、お菓子に目がなく、新商品や限定モノがでると真っ先にとびつく。
「すっごく甘いの!それでいてちょっとすっぱくて、あの苺特有のあまずっぱさよ!あのへんがなんともいえず、ほっぺおちちゃいそうだったあ~」
お菓子の報告をする雪紀はすごく可愛い。私も自然と笑顔になる。
「あ~、あれ俺も食ったよ。たしかに旨かった!」
.