FOURTEEN DAYS
「・・・俺、純粋に神崎の事いいやつだなって思ってた。
マネージャーの時も、色んなことに気配ってくれたし。
なかなかスタメンになれない俺なのに、いつも応援してくれてて、嬉しかった。」
樋口から目がそらせなかった。
食い入るように樋口の横顔を見つめてた。
「でもさ。なんか最近・・・
気付いたらそれだけじゃないんだよな。
俺、なんかそーゆう事に鈍いっぽくて;
今まで全然気付かなかったんだけど」
そう言うと今までずっとまっすぐ前を向いていた樋口が私の方に向き直った。
お互いに向き合う形になった。