FOURTEEN DAYS
いつもとちょっと違う、照れてはにかんだような、樋口の笑顔。
大好きな、笑顔。
「俺、神崎のこと好きだ。
今一緒にこうしてられて、
ふるえるくらい嬉しいんだよ」
夢かと思った。
とっさのことに頭がついていかなかった。
それでも、胸の奥から形容しがたい、なんとも言えない感情が湧きあがってくる。
涙で視界がかすんだ。
声が震える。
嬉しくて嬉しくて、全身がしびれた。
「・・・あたしが、文化祭の日・・・
ラジオで告白したの、わかった?」