FOURTEEN DAYS


「・・・エビフライ?(笑)」


「あれ、樋口のことなんだよ。

あたし、ずっと樋口が好きだった」



やっと言えた。


ようやく言葉にできた。



そしたら、さっきよりもっと沢山の涙が零れ落ちた。





気付くと樋口の胸の中。


樋口に抱きしめられていた。



「やべーよ・・・

俺、超嬉しい。死んでもいいわ」



「・・・死んじゃいやだよっ」



「神崎」


「・・・なに?」



「付き合ってください」


「こんなあたしでよければッ!」



そう言って樋口のシャツを握りこんだ。


もう離れたくなかった。


初めてのぬくもりが、たまらなく愛しかった。





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