FOURTEEN DAYS


「よかったじゃん♪

・・・後日、ちゃんと事情聴取はさせてもらうかんね!(笑)」



そう言って私を肘で小突いた。




閉園ギリギリまでいた私達。


帰り、門をくぐって外へ出るのが心底惜しかった。



「・・・帰りたくないなあ・・」


思わずこぼれた本音。

すると、隣にいた樋口がすかさず答えてくれた。



「また来ればいいんじゃん♪

また来ようなっ」



暗闇の中なのに、輝いて見える樋口の笑顔。


私は、その言葉が本当に嬉しくて、スキップして歩いた。





もちろん、笑われましたとも♪(笑)



< 220 / 240 >

この作品をシェア

pagetop