FOURTEEN DAYS
私の大声に気付いた柚果ちゃんが私の布団を強引にはぎとる。
冬のひんやりとした空気に肌がさらされると、おもわず鳥肌がたった。
「・・・って、柚果ちゃん眉毛片方ないしッ!(笑)」
柚果ちゃんは大学に行くとき、毎日しっかりメイクしている。
今、メイク途中だったらしく、眉毛が片方ない。
「うっさいよ!ホラ、お母さん待ってんだから早く下行きなさいっ」
柚果ちゃんに急かされて慌ててリビングへ降りた。
「おはよ~・・」
「ちょっと柚子ー?あんた達、何朝からギャーギャーわめいてたのよ?」
お母さんがお玉片手にキッチンから顔を出した。