FOURTEEN DAYS


そんな事を思いながら教科書をかばんから出していた。


「柚子は将来何になりたいのー?」



雪紀に急に話題をふられてびっくりした。


思わず、おうむ返しになってしまう。


「雪紀は何になりたいの?」


「え?あたし?

あたしは隆介のおヨメさん♪♪」



即答。


あまりに幸せそうな笑顔に私はあきれてモノが言えなかった。


・・・ま、気持ちはわかるけどね。



そんなことを思って海藤の方を見ると、うつむいて真っ赤になっていた。



「ってゆうのは冗談で、あたしはスタイリストになりたいんだよね!」



雪紀がイキオイよくそう言うと、海藤は顔をガバッとあげていった。



「え・・・?冗談なのかよ」




「ぷっはw海藤マジうける!」



それを見ていた樋口も海藤をからかう。




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