FOURTEEN DAYS
しばらく歩いて、分かれ道が近づいてきた。
1人で歩くと気が遠くなるほど遠いこの道も、4人で歩くとあっとゆうまに感じる。
もう、しばらく会えないのかあ・・・
そんな事を思うと、足取りも重くなる。
「じゃ!俺、神崎の事送ってくからこっちから帰るわ」
いよいよ分かれ道。
そんな時に、樋口が私の腕をつかんで雪紀と海藤にひらひらと手を振った。
な、なんか今日樋口やたら積極的でないですか!?
1人赤面してうつむく。
「おー。俺も雪紀送ってくし」
「柚子、また今度ね!メールするからっ」
「う、うんっ!」
雪紀が名残惜しそうに手を振る。