FOURTEEN DAYS
もう受験も本番だもんね。
そんな簡単に会えないんだ・・・
私もつい名残惜しくて、その場からなかなか離れられなかった。
「じゃ、みなさんよいお年を♪」
海藤がおちゃらけて言う。
それに合わせて、それぞれ違う道へ進んだ。
「もう冬休みかー・・・」
「早いね」
吐いた息が白くなって空に消えた。
もう、冬なんだね。
「2学期ってカナリ色々あったよねー」
手に息をふきかけながら樋口を見る。
樋口もまた、どこかを見ていた。