FOURTEEN DAYS
―次の日
その日は行く途中に、たまたま雪紀と会えたので、一緒に教室まで行った。
私たちの教室のドアのまわりに、なにやら人だかりができていた。
「・・・何だろねえ?」
私たちが首をかしげながら廊下を歩いていると、後ろから誰かが走ってきた。
「おはようっ」
ふりむくと、そこには七菜がいた。
よかった。ちゃんと、笑えてる。
「・・・?何?あれ」
七菜も人だかりに気がついたらしい。
教室の前まで行くと、私たちに気がついた何人かがひそひそ話し始めた。
「え?来たよ、本人!」
「どうする?聞いちゃう?」
雪紀の表情がみるみるうちに険悪になる。
「ごめん、通れないかんさ、あけてくんない?」
雪紀が強い口調で言うと、顔を強張らせて道をあけてくれた。
教室に入るなり、黒板の派手な落書きが目に飛び込んできた。