FOURTEEN DAYS
「はあ~・・・」
私は2人を残してこっそりベランダに出た。
・・・やっぱり、付き合ってもいないのにヤキモチとか、おかしいよね。
樋口が七菜のこと好きって確証もないのに、悩んでるとかきっと時間の無駄だよね。
どうすればいいんだろう・・・
もし私が七菜のこと嫌ってれば、こんな複雑な気持ちにはならなかったのに。
私は樋口が好きだけど、七菜のことも好き。(もちろん、全く別の感情だけど。)
だからこそ、七菜にも相談なんか出来なくて、結局抱え込んでる。
うわあ・・・ どうすればいいんだろ。
そんなことを思ってると、鼻の奥がじーんとして、目の辺りが熱くなってきた。
「ゆ~ずっ!どうしたの?いきなり席立っちゃってさ」
後ろからポン、と肩をたたかれた。
振り向くとそこには、雪紀がにこにこしながら立っていた。
くっそー、カミングアウトしたからすっきりした顔してやがるうっ!
「七菜なら、さっき帰ったよ。何、どしたの?」