FOURTEEN DAYS


・・・雪紀には全部、お見通しだな。

ここで相談すれば、少しはすっきりするのかな。

「なんかあったんじゃないの?樋口がらみ?」

「えっ!?」

いきなりどんぴしゃで、私はたじろいだ。

「ありゃ?ビンゴー?恋バナなら喜んで相談のるって♪」

雪紀は大きくてまんまるの目をぱちぱちさせてこちらを見る。

私は、意を決して口を開いた。


「・・・雪紀は、樋口が七菜のこと好きだとは思ったことない?」


雪紀はキョトンとしている。

そしてすぐに何かに気付き、にっこりと微笑んだ。

「なーに勘違いしてんだか知らないけどさっ、少なくとも七菜は樋口に気はないからくっつきはしないと思うぞ?」


「わかんないよ・・・?樋口、やさしいもん・・七菜なんてイチコロだもん、きっと・・」


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