FOURTEEN DAYS
隣で雪紀がにやにやしているのがわかる。
それでも私はへらへら笑っていた。
「あーっ!樋口、おはよう!今日どうしたの?めちゃ眠そうだねえ」
七菜も樋口に話しかける。
「俺は眠いんだよ・・・ 昨日徹夜でワールドカップ見ちゃったからね・・」
樋口と七菜はしばらく2人で話していた。
私はそれを見たくなくて、海藤に話題をふった。
「かっ、海藤は見なかったの?サッカー。あんた一応サッカー部スタメン常連さんでしょー?」
「俺は夜更かししても平気なんだよ!3時間寝れれば次の日は元気!だから見たよ」
海藤と話していても2人は楽しそうに話していた。
それがいやで、ずっと海藤に話しかけまくった。
「・・・神崎、お前今日よくしゃべるな。いつもあんま自分から話題ふんないのに」
海藤が不思議そうに首をかしげる。
「柚子・・・無理しなくていいんだよ」
雪紀が耳元でささやいてくれたけど、私は雪紀に軽くほほえんで海藤としゃべり続けた。