FOURTEEN DAYS
「・・まあ・・・いる、んだけどね・・・・」
私はうつむいて、小さな声でそっとつぶやいた。
「本当ー!?誰ッ?」
七菜は色恋沙汰がすきらしい。
興味津々ってカンジに目をまんまるにして私を見てくる。
うぅ・・・いたたまれないっ
「そう簡単には教えないよっ・・・ ただ、七菜も知ってる人だよ」
私は言葉を濁した。万が一でも、七菜とかぶってたら困る。
そしたらもう勝ち目がないのはわかりきっているから、なるべく聞きたくなかった。
「え~!あたしのも教えるから知りたいなあ・・・」
七菜はさっき以上に責めが強くなってきた。
もうごまかせなさそう・・・ 雪紀、早く来てっ!!!
涙目になりながら懇願していると、丁度、本当にタイミングよく雪紀が姿を現した。