FOURTEEN DAYS
このスターボックスは、駅の待ち合わせ場所によく使われる噴水がよく見える。
「あっ、七菜いるじゃん」
噴水の前には七菜が立って親を待っているようだった。
「遠めで見ても綺麗だねー・・・ 悪い人に絡まれなきゃいいけど」
本当に七菜は綺麗で、何回ナンパされてもおかしくない感じだった。
「あんな綺麗だと勝てる気皆無だよお・・・」
私は思わずつぶやいた。雪紀はあきれたように笑うと、
「人は見かけじゃないよ!ハートだよ!!・・・ってね(笑)七菜が性格悪いとは言わないけどさあ・・・ 柚子だって十分可愛いし、性格だっていいもん。立場は互角だと思うよ?」
そういって、笑った。
「・・・ねえ、七菜、真面目に絡まれてない?」
しばらく話していると、雪紀は外に目をやって言った。
首をひねって外を見ると、確かにガラの悪い感じのにーちゃん達3人に、七菜が腕をひっぱられているところだった。
「ねえ、やばいよね・・?」
私たち2人は、七菜の元へかけだした。